Z4の冷却水漏れの修理についてご紹介します。
デモカーであるZ4を工場内に駐車していたところ、偶然にも冷却水漏れが発見されたため急遽修理となりました。
今回も予防を兼ねて、サーモスタット、ウォーターポンプ、ラジエターリザーバータンクも三種の仁義ならぬ水廻り対策セットということで交換です。
Z4はE46と同じエンジンを搭載しているため、水廻り部品の交換サイクルは同じになります。
Z4は前方周辺のスペースがあるので作業性はいいのですが、難点はエンジンを傾けないとウォーターポンプ交換ができないこと。
素手でエンジンを傾けるなんて芸当は超人にしかできませんので、下の写真のような道具を使ってエンジンを持ち上げて作業します。
これはZ4に限ってのことではありませんが、部品によってはこのような工数が必要になるものもありますので、
水廻りのような部品交換についてはセットで交換することが長い目で見たときに工賃の節約にも繋がります。
もちろん、セット交換の一番のメリットはエンジンのオーバーヒートの予防になります。
エンジンのオーバーヒートは、アルミブロックエンジンへ熱膨張ダメージを与え、
エンジン交換を余儀なくされてしまうような重症問題に発展する可能性が高いほか、
制限値を越えた熱の影響を受けることで樹脂やゴム部品の寿命そのものを著しく低下させます。
そのため、エンジンダメージが無かったとしても、寿命が低下した樹脂部品やゴム部品の
劣化による障害発生のリスクは高まると言えますので、オーバーヒートを起こさないための対策は非常に重要になります。
サーモスタット、ウォーターポンプ、ラジエターリザーバータンクの水廻り部品を一度も交換されていない、
(中古で購入して交換されているのか分からない)
もしくは交換してから大分経過しているという方は、一度是非つたえファクトリーにお越しいただき、
お車の健康状態を点検されてみては如何でしょうか?